『 天然鮎をお手頃な値段で食べられる店を見つけました。ご一緒にいかがでしょう? 』
そんなお誘いを受けてやってきたのは江東区清澄。
もう地名からして、鮎が美味しそうな場所にあるじゃないですか。
今回は4人でお邪魔して、天然鮎コース・6500円 をお願いすることに。
養殖の鮎さえほとんど食べた経験のない私に、天然鮎の美味しさが判りますかね? (^^;
前菜は枝豆、胡麻豆腐、アボカド海苔和え、稚鮎の唐揚げ。そして鮎の肝。
開いてカラッと揚げられた稚鮎の旨いこと。初めて食べた肝は独特の風味が面白い!
お造りはマグロや鰹、〆サバなど全9種類。
色が被って判り難いですが、イカの手前には鮎の刺身も。
鮎の刺身って凄い淡白な味なんですね。
続いて涼しげな器で酢の物が登場。ミョウガの下にはじゅんさいや稚鮎を揚げたものが。
すりおろされたキュウリが爽やかさを演出し、やわらかい酸味が実にイイ!
これは大変気に入りました。
塩焼き用の鮎がここでお目見え。天然と養殖って、どこで見分けられるんでしょうね。
じっくりと焼かれた鮎が、蓼酢とともに出されました。
頭は食っていいのかな?
周りを見ながら恐る恐るかぶりつくと思った以上のやわらかさ。
骨までバリバリいけちゃうんですね。
鮎の身はやはり淡白な味わいですが、皮の香ばしさやはらわたのほろ苦さがなんとも言えず。
おそらく身の締まりと、脂が不自然にのっていないのが天然物の特長なんでしょうね。
一口毎に広がる爽やかな香りは一体なんだろう・・・? はらわたの香りかな?
鮎経験値の乏しい私には、その正体は残念ながら判りませんでした。 (^^;
塩焼きの後には稚鮎の天ぷらが。
いただいて驚かされたのは苦味の鮮烈さ! 成魚よりも強いです。
これも旨いなぁ! もしかしたら私は成魚よりも稚魚のほうが好きかもしれません。
終盤のクライマックスは炊き込みご飯。
土鍋一つが二人分。鮎が3尾も使われるなんて嬉しい。
先に香の物と御御御付けが出され・・・。
いよいよ鮎ごはんをいただきます。
・・・美味っ! 繊細だった鮎の旨味が、出汁や醤油と炊き込むことで力強くなりますね。
だけどそれは決して嫌味ではなく、素朴で優しい味わい。
そして最後に鼻に抜ける鮎の薫りが、美味さをさらなる高みへと昇華させます。
あっという間に一膳平らげてお代わりを。
土鍋の炊き込みご飯といえば、忘れちゃいけないのがオコゲの存在。
このカリカリのところがたまらんのですよ・・・。(^▽^;)
鮎の旨さの余韻がまだ残る中、〆のデザートが運ばれました。
ひんやり冷たいメロンとスイカで、口の中と心の中をクールダウン。
満足させていただきました。
私が言うのもなんですが、こちらは特に鮎初心者の方にオススメです。
夜の食事は二名以上からとなってますが、大事な方と鮎の入門編として訪れるのに最適かと。
夜の清澄白河はとても静かなので、食後に少し歩くのも気持ちよいですよ。
今回誘ってくださったまいたーん女史の記事は こちら