8月下旬の日曜、曇り空だけど暑かった日に葛飾は柴又へ。
目的地は、何年も前から行きたかった蕎麦の名店。
「 日曜庵 」です。
ご存知の通り、夏は蕎麦の味の一番落ちる季節。
にも関わらず訪れたのは
こちらでは蕎麦の実を二年寝かせることによって
味を追熟させると知ったから。
いただくのは魔神さんが★★★★★をつけた
粗挽きせいろ
の予定でしたが、メニューに無し・・・。
あら? 今は提供してないのかと思い、聞いてみれば
売り切れてしまったそうで。
しかも田舎せいろも同じく売り切れ・・・。
そうか!、こちらでは営業は金曜〜日曜で
月曜〜木曜は蕎麦の仕込みでお休み。
つまり日曜は一番売り切れの可能性が高いわけです。
夏季限定の蕎麦もメニューにありました。
これちょっと興味あるなぁ。
とりあえず注文したのは そばがき・1250円。
ワサビと醤油とともに出されたのは、自家製の紫蘇オイル。
そばがきはねっとり&むっちりとした食感で
そのまま何もつけずに食べると
蕎麦の鮮やかな風味がなんともたまらない!
醤油やワサビをつけても美味しいけれど、面白かったのが紫蘇オイル。
爽やかな紫蘇の薫りが、後味を引き締めてくれます。
お次は魔神さんが高評価の なごり雪(ざる豆腐) を頼む予定でしたが
そばがきが大きくて、意外とお腹がふくれてしまいました。 (^^;
というわけで、早くも蕎麦を注文。
私が頼んだのは 鴨汁せいろ・1980円。
合鴨肉の入ったつけ汁、合鴨のローストとステーキが付きます。
鴨汁の薬味には海苔とおろしが。
まずは鉄板でジュージューと音を立てて登場したステーキから。
火が通り過ぎないうちにいただきます。
やわらかく、脂ののった合鴨でした。
その合鴨の脂を吸ったネギのまた旨いこと。
鴨汁にも炒められた合鴨肉とネギが入って香ばしく
ベースのツユからは鰹出汁の旨味もしっかりと感じられます。
蕎麦はかなりの細さで、エッジの立ち方もお見事。
十割そばをこんなに細く切れる技術が凄い・・・。
蕎麦はそのまま食べても良し、鴨汁につけても当然旨し!
並みのせいろでこんなに旨いのならば
粗挽きせいろはどんなに旨いのだろう・・・。
こちらはツレの頼んだ 涼みそば 煎茶のしずく・1430円。
昆布の旨味を上品にきかせ、藻塩で淡く味付けされた
茶の薫る繊細な冷やし蕎麦。
すっきりした爽快なツユにはパンチはないけど、しみじみと旨い。
コレは面白い・・・。
魔神さんならどんな評価をされるだろう?
最後は鴨汁のツユを、蕎麦湯で割っていただきました。
蕎麦の濃厚な薫りと甘みが感じられて、飲んだ後に思わずため息が・・・。
壁に飾られているのは帝釈天かな?
売り切れだった粗挽きせいろの味が気になるので、是非再訪したいです。
魔神さんの5年前のレポは こちら
次回はなごり雪も絶対に食べなくては。