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西浅草のちょっと寂しい通りにひっそりとたたずむ小さな店。
『 棒 』 と書かれた看板を見ても、ここが何屋だとわかる方は少ないのではないでしょうか。

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店名は「468」と書いてヨーロッパと読みます。カウンター6席ほどで
京都で修行を積んだご主人が、美味しい棒寿司を食べさせてくれます。

実はこちらは電話番号非公開の店。
ご主人によると一人でやってるので、番号を知る人に来ていただくのが丁度いいのだとか。
今回はこちらにお邪魔したことのある友人に、予約を取っていただいたのです。

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棒寿司がメインの店ですが、ご主人の京都仕込みの料理も色々といただけます。
まずは だし巻。京風だしの優しい味付けで、ふわっふわの仕上がり。

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続いてほうれん草、椎茸、えのきを使った だし と呼ばれるお浸し。
食感の妙が素晴らしく、あっさりしていくらでも食べられそうです。

右は ゴマだれ無花果。
以前「ちゃわんぶ」でも田楽味噌を乗せたイチジクをいただきましたが
個人的にはこちらのゴマの方が好みです。

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京料理といえばこの時期に外せないのが鱧。はもなべ をいただきました。

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重厚でどっしりした味わいのダシの中には、丁寧に骨切りされた鱧と相性の良い松茸が。

これは美味い・・・。
それぞれからもまたいいダシが出るので、スープを一滴も残せません。 (^^;

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万願寺とうがらしとじゃこの炒め物 と かますの塩焼き。
シャキシャキのとうがらしは大人の苦味。脂がのったカマスにはスダチを絞ってさっぱりと。

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終盤でようやく寿司をいただきます。 玉子と海老、鱚のはこずしと、鯖ずし。
ご飯の穏やかな酢加減とそのやわらかさは、箱寿司や棒寿司とは思えないほど。

私がよそで食べたものは、どれも酸味が強めで、シャリがみっちりと詰まった印象でしたが
こちらは味付けに品があり、ふわっと握られてます。

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名物の 穴子棒ずし は、鱧と同じように骨切りされているのがこちらの特長。

想像以上にその身はやわらかく、心地よい歯ざわり。
うーむ・・・、これは私が今まで味わったことのないタイプの穴子寿司です。

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最後の〆は名物の 芋吸。
すったジャガイモを使ったとろみの強いお椀です。ヤケドしそうなほど熱々なのが嬉しい。
いただいてみると、ジャガイモの甘みが前面に出た、素朴ながらも深みを感じさせる味。

一口飲むごとに体中に美味しさがしみ渡り、心がホッとさせられます。

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中に入った大きな揚げ団子もジャガイモで作られています。
これがまたホクホクして旨いんですよ! 刻まれた昆布がアクセントに。

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店の隅には店名にちなんだこんなものが置かれてました。

ご主人の作り出す料理の味、店の雰囲気のどちらも大変気に入りました。
昼から夜までの通し営業なので、使い勝手が良さそうですね。
浅草で再訪したい店が、また一つ増えました。