以前からお邪魔したかった「黒猫夜」にやって来ました。
ネットでの評判がよく、食にうるさいあの魔神さんも絶賛する中華料理の店です。
六本木駅6番出口から徒歩1分。ビルの前に地味な看板が置かれております。
エレベーターに乗って4階へ。
ちょっと禍々しい(笑)ドアを開けると、そこに店があります。
今回は3人での訪問。私が頼んだ飲み物は、 阿里山烏龍茶(アイス)・580円。
左に見えるのは友人の頼んだ バラ茶・580円。
アイスでも温かいお茶を氷で冷やすスタイル。茶の香りがしっかりと感じられます。
お通しは 野菜の辛味炒め、ピーナッツの青海苔風味揚げ、ハチノスの冷菜。
ピーナッツの美味さに早速驚かされる私。
これ簡単そうな一品なのに、やけに旨いんですよ。 (^^;
魔神さんのレポを読んで、旨いものは予習済み。
一品目に頼んだのは 百家風鴨舌の炒め・980円。
パリッと揚げられた鴨舌はやわらかさの中に弾力があり、軟骨のようなコリコリの食感も。
香ばしく、ニンニクや胡椒などの下味がきいて旨っ!
続いて 豚大腸カリカリ一本揚げ・1100円。
こちらもパリッと香ばしく揚げられ、サクッと噛むと、口の中でふんわり・・・。
官能的な食感とともに甘い脂が飛び出し、ハッカクやクローブなどのスパイスが豊かに香ります。
魔神さんが5ッ星をつけただけあって、旨いのは判ってましたが、想像を超える旨さ!
正直独り占めしたかったぐらい(笑)。
ただ冷めると味がガクン!と落ちてしまうので、温かいうちに食べるのをオススメします。
自家製中国ハムと自家製豆腐乳の盛り合わせ・780円。
炙られたベーコンのような見た目の中国ハムは、脂が意外とサラッとしてます。
脂の甘みを、強めにきかされた塩が引き締める感じ。
自家製豆腐乳は舌触り滑らかで、濃厚なコク。チーズのような酸味が鼻腔をくすぐります。
ちびちび削って食うと旨い・・・。
「やまだや」の自家製豆腐のみそ漬け(記事は こちら)をちょっと思い出します。
2月の訪問でしたので、牡蠣のメニューがありました。 牡蛎春捲・680円。
断面の写真も一枚。
肝心の牡蠣が見えないのが残念ですが、筍やネギ、岩海苔と一緒に包んで揚げられ
パリッ!と噛むと磯の香りがふわ〜っと。主役の牡蠣は火の通りが絶妙で、プリプリしてます。
お次は 珍味鴨の脳みそ・680円。 ネットリしてアンキモのようなまろやかな旨味。
生臭みはなく、濃い目の味付けが後を引きます。ちなみに一人前は鴨6、7匹分だとか。 (^^;
串焼きは 串盛り4本・780円 を。
右から鴨レバー、鴨ハツとハツもと、豚の腸詰、ウルムチの羊串焼き。
ウルムチってのは中国西部最大の都市なんだとか。
神田の「味坊」の羊肉串(記事は こちら)のように、クミンがかけられてます。
あちらが肉汁ジューシーなのに対し、脂が抜けて少しパサつき感が。
一方腸詰は、口の中で脂が弾けるわかりやすい旨さ。
鴨のレバーやハツを食べたのは初めてかも?
噛み応えのあるハツもよかったけど、レバーの旨味の濃さが特に印象に残りました。
迫力ある巨大な肉塊が2つ乗せられた 黒酢風特製酢豚・1600円。
テーブルに運ばれると甘い香りが漂い、食欲をそそられます。
豚肉は想像以上にやわらかく、ナイフを入れると勝手に切れていくほど(笑)。
表面の衣はカリカリで、中はしっとりジューシー!
黒酢のタレはほどよい酸味で、思ったより甘過ぎないのが気に入りました。
中華の定番の 正宗麻婆豆腐・950円 も注文。
絹ごし豆腐とたっぷりの挽肉を使い、コッテリした中に花椒の香りと痺れる辛さ!
特長的だったのは、麻婆豆腐にありがちな強い塩気がなかったこと。
ご飯・250円 を追加注文して、麻婆豆腐をどっさりかけていただくと当然のように旨い!
でもこれはちょっとかけ過ぎて、あまり美味しそうに見えませんね。 (^^;
最後は 西安の羊スープすいとん・1500円。
注文すると熱々のパンが出され、細かくちぎって土鍋に入れてくださいと言われます。
ツメぐらいの大きさでお願いします! とのことで指示通りに。
皆で火傷しそうになりながら、必死になってちぎったおかげで
『 完璧です! 』 と店の方にお褒めの言葉をいただきました(笑)。
土鍋は一旦下げられしばらく待つと、あふれそうになるほど一杯になって再登場。
羊肉やトマト、白菜などの野菜がどっさり入ったスープは
煮込まれたトマトの爽やかな酸味、白菜の甘みが優しくきいた滋味深い味・・・。
そのスープを吸わせたパンのまた旨いこと! これはまさしくすいとんですな。
〆のデザートには ゆでゴマ団子・430円。
ぷるんとして、餡はねっとり滑らか。控え目な甘さの中に黒胡麻の香ばしさ。
すいとんの量が多かったせいか既に満腹だったのに、お代わりしたいと思うほど美味でした。
食後には菊の花やクコの実などが入った美しい 八宝茶 が出されます。
初めてお邪魔したのは2月下旬。大満足な夜となりました。
そして初訪問からわずか2週間後、今月上旬に再訪を(笑)。
ところが前回いただいた料理を軸に注文するも、料理人が違うのかどれも微妙な味・・・。
なおかつ忙しい日だったせいか料理の提供が遅く、オーダーが通って無いことも(泣)。
そんな中、ひな鳥と季節野菜の広東風薬膳粥・1500円 は素晴らしい味でした。
次回は魔神さんが注文された薬膳麺にしてみようと思います。
季節が変わるとメニューも変わるので、夏になったらまたお邪魔したいです。
魔神さんの昨年5月のレポは こちら
2010年からの7回のレポは、どれもきっと参考になると思います。
コメント
コメント一覧 (2)
店がオープンした2010年は、平日会社帰りに寄っても、ガラガラでした。
それが今では、予約が取りにくい店に・・・
豚大腸カリカリ一本揚げは、美味いですよね。
この店に連れて来た皆が、感動してますよ。
>あちらが肉汁ジューシーなのに対し、脂が抜けて少しパサつき感が。
これは下煮しているんです。
でもパサパサしてたんだとしたら、失敗作かも知れませんね。
>特長的だったのは、麻婆豆腐にありがちな強い塩気がなかったこと。
味付けを辛くすると、より塩気が目立ちますので、通常より薄塩に味付けするもんです。
塩気が強いのは、味付けのミスだと思いますよ。
>西安の羊スープすいとん
自分はこの店で、めちゃくちゃ好きなメニューです。
>ゆでゴマ団子
これまた外せないデザートですよね。
>ところが前回いただいた料理を軸に注文するも、料理人が違うのかどれも微妙な味・・・。
>なおかつ忙しい日だったせいか料理の提供が遅く、オーダーが通って無いことも(泣)。
何があったんでしょう?
自分が昨年5月に行った時には、いつもより塩辛かったですしね。
>ひな鳥と季節野菜の広東風薬膳粥
自分はこれを食べたいんですよ。
麺料理の場合、麺はイマイチでしたので、粥なら合うんじゃないか・・と。
コメントありがとうございます。
ようやく一つ宿題を消化することが出来ました(笑)。
豚大腸カリカリ揚げは素晴らしいですよね。これは一人で二皿食えます。
>でもパサパサしてたんだとしたら、失敗作かも知れませんね。
腸詰がジューシーだったので、余計にパサつきが気になったのかもしれません。
私はやっぱり分かり易い味の方が好きなんでしょう(笑)。
>麻婆豆腐
>塩気が強いのは、味付けのミスだと思いますよ。
なるほど。私は麻婆豆腐も一から勉強し直さないと!
>何があったんでしょう?
>自分が昨年5月に行った時には、いつもより塩辛かったですしね。
何があったんでしょうね?
まるで違う店に行ったのかと思うぐらい印象が変わりました。
また必ず再訪して、こちらの料理をいただきたいですよ!
>自分はこれを食べたいんですよ。
>麺料理の場合、麺はイマイチでしたので、粥なら合うんじゃないか・・と。
粥だとスープの旨さを邪魔することなく舌に伝えてくれる感じですよ。
こんなに優しく、旨いお粥なら、毎朝でも食べたいところです。