01

以前からお邪魔したかった「黒猫夜」にやって来ました。
ネットでの評判がよく、食にうるさいあの魔神さんも絶賛する中華料理の店です。
六本木駅6番出口から徒歩1分。ビルの前に地味な看板が置かれております。

02 03

エレベーターに乗って4階へ。
ちょっと禍々しい(笑)ドアを開けると、そこに店があります。

04

今回は3人での訪問。私が頼んだ飲み物は、 阿里山烏龍茶(アイス)・580円。
左に見えるのは友人の頼んだ バラ茶・580円。
アイスでも温かいお茶を氷で冷やすスタイル。茶の香りがしっかりと感じられます。

05

お通しは 野菜の辛味炒め、ピーナッツの青海苔風味揚げ、ハチノスの冷菜。
ピーナッツの美味さに早速驚かされる私。
これ簡単そうな一品なのに、やけに旨いんですよ。 (^^;

06

魔神さんのレポを読んで、旨いものは予習済み。
一品目に頼んだのは 百家風鴨舌の炒め・980円。
パリッと揚げられた鴨舌はやわらかさの中に弾力があり、軟骨のようなコリコリの食感も。
香ばしく、ニンニクや胡椒などの下味がきいて旨っ!

07

続いて 豚大腸カリカリ一本揚げ・1100円。
こちらもパリッと香ばしく揚げられ、サクッと噛むと、口の中でふんわり・・・。
官能的な食感とともに甘い脂が飛び出し、ハッカクやクローブなどのスパイスが豊かに香ります。

08

魔神さんが5ッ星をつけただけあって、旨いのは判ってましたが、想像を超える旨さ!
正直独り占めしたかったぐらい(笑)。
ただ冷めると味がガクン!と落ちてしまうので、温かいうちに食べるのをオススメします。

09

自家製中国ハムと自家製豆腐乳の盛り合わせ・780円。

炙られたベーコンのような見た目の中国ハムは、脂が意外とサラッとしてます。
脂の甘みを、強めにきかされた塩が引き締める感じ。

自家製豆腐乳は舌触り滑らかで、濃厚なコク。チーズのような酸味が鼻腔をくすぐります。
ちびちび削って食うと旨い・・・。
「やまだや」の自家製豆腐のみそ漬け(記事は こちら)をちょっと思い出します。

10

2月の訪問でしたので、牡蠣のメニューがありました。 牡蛎春捲・680円。

11

断面の写真も一枚。
肝心の牡蠣が見えないのが残念ですが、筍やネギ、岩海苔と一緒に包んで揚げられ
パリッ!と噛むと磯の香りがふわ〜っと。主役の牡蠣は火の通りが絶妙で、プリプリしてます。

12

お次は 珍味鴨の脳みそ・680円。 ネットリしてアンキモのようなまろやかな旨味。
生臭みはなく、濃い目の味付けが後を引きます。ちなみに一人前は鴨6、7匹分だとか。 (^^;

13

串焼きは 串盛り4本・780円 を。
右から鴨レバー、鴨ハツとハツもと、豚の腸詰、ウルムチの羊串焼き。

ウルムチってのは中国西部最大の都市なんだとか。
神田の「味坊」の羊肉串(記事は こちら)のように、クミンがかけられてます。
あちらが肉汁ジューシーなのに対し、脂が抜けて少しパサつき感が。
一方腸詰は、口の中で脂が弾けるわかりやすい旨さ。
鴨のレバーやハツを食べたのは初めてかも?
噛み応えのあるハツもよかったけど、レバーの旨味の濃さが特に印象に残りました。

14

迫力ある巨大な肉塊が2つ乗せられた 黒酢風特製酢豚・1600円。
テーブルに運ばれると甘い香りが漂い、食欲をそそられます。

15

豚肉は想像以上にやわらかく、ナイフを入れると勝手に切れていくほど(笑)。
表面の衣はカリカリで、中はしっとりジューシー!
黒酢のタレはほどよい酸味で、思ったより甘過ぎないのが気に入りました。

16

中華の定番の 正宗麻婆豆腐・950円 も注文。
絹ごし豆腐とたっぷりの挽肉を使い、コッテリした中に花椒の香りと痺れる辛さ!
特長的だったのは、麻婆豆腐にありがちな強い塩気がなかったこと。

17

ご飯・250円 を追加注文して、麻婆豆腐をどっさりかけていただくと当然のように旨い!
でもこれはちょっとかけ過ぎて、あまり美味しそうに見えませんね。 (^^;

18

最後は 西安の羊スープすいとん・1500円。
注文すると熱々のパンが出され、細かくちぎって土鍋に入れてくださいと言われます。

19

ツメぐらいの大きさでお願いします! とのことで指示通りに。
皆で火傷しそうになりながら、必死になってちぎったおかげで
『 完璧です! 』 と店の方にお褒めの言葉をいただきました(笑)。

20

土鍋は一旦下げられしばらく待つと、あふれそうになるほど一杯になって再登場。
羊肉やトマト、白菜などの野菜がどっさり入ったスープは
煮込まれたトマトの爽やかな酸味、白菜の甘みが優しくきいた滋味深い味・・・。

そのスープを吸わせたパンのまた旨いこと! これはまさしくすいとんですな。

21

〆のデザートには ゆでゴマ団子・430円。
ぷるんとして、餡はねっとり滑らか。控え目な甘さの中に黒胡麻の香ばしさ。
すいとんの量が多かったせいか既に満腹だったのに、お代わりしたいと思うほど美味でした。

22

食後には菊の花やクコの実などが入った美しい 八宝茶 が出されます。
初めてお邪魔したのは2月下旬。大満足な夜となりました。

23

そして初訪問からわずか2週間後、今月上旬に再訪を(笑)。

ところが前回いただいた料理を軸に注文するも、料理人が違うのかどれも微妙な味・・・。
なおかつ忙しい日だったせいか料理の提供が遅く、オーダーが通って無いことも(泣)。

24

そんな中、ひな鳥と季節野菜の広東風薬膳粥・1500円 は素晴らしい味でした。
次回は魔神さんが注文された薬膳麺にしてみようと思います。

25

季節が変わるとメニューも変わるので、夏になったらまたお邪魔したいです。
魔神さんの昨年5月のレポは こちら
2010年からの7回のレポは、どれもきっと参考になると思います。